SS 序章 ピダム 上
「うーん、困ったな。お前は感染したようだ。」
師匠がつぶやいた。
「自分は大丈夫ですから行ってください。ここでお待ちしています。」
ピダムが応えた。
二人は、国境近い村への近道と思われる山道にいた。
師匠には誰かと大事な約束があるらしく、その期日に遅れないために急いでいた。

余裕がないのは、途中、流行り病に子ども達が苦しむ集落を通りかかったためだ。
子供に多い、熱と発疹が特徴のその病は、体力のある大きな子ならたいしたことがないが、
小さなこどもの場合はそうもいかない。それで、その手当てに日数を要してしまったのだ。

ムンノは相当迷っていたが、結局、ピダムを残して行くことにした。
「10日ほどしたら、この山を抜けたところにある村で落ち合おう。」
体がつらくても火は絶やすな、といい置き、師匠は出発した。
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[2011/05/26 23:54] | [善徳女王異聞編1]序章 | トラックバック(0) | コメント(1)
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歴史好きの本好きが善徳女王にはまりました。善徳女王を中心に本や映画のことをつづっていきます。それと善徳女王のドラマで消化不良の部分を勝手に二次創作しています。

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